教えない勇気も必要だった
――ジュニアゴルフにおける親の関わり方――
ジュニアゴルフをしていると、多くの親が一度は悩みます。
「どこまで口出ししていいのか」
「教えたほうがいいのか、黙ったほうがいいのか」。
この記事では、
**ジュニアゴルファーの親として実際に失敗し、気づいた「関わり方の答え」**を体験ベースでまとめています。
これからジュニアゴルフを始めるご家庭、すでに試合に出ているお子さんを持つ親御さんの参考になれば幸いです。
親が口出ししすぎていた頃の話
正直に言います。
最初の頃、私はめちゃくちゃ口出ししていました。
「もっと左!」
「今のアドレス違う!」
「なんで今それ打つ!?」
……はい、全部言ってました(笑)。
本人より、親の方が必死だったと思います。
でも今振り返ると、
成長が一気に加速したタイミングは、親が黙り始めた頃でした。
親の役目は「答えを教えること」ではなかった
ゴルフは正解が一つではないスポーツです。
同じ距離、同じ状況でも
どちらも間違いではありません。
にもかかわらず、親が先回りして
「こうしなさい」と答えを出してしまうと、
子どもは考える前に従う癖がついてしまいます。
ある日、ミスショットの後にこう聞きました。
「今の、どう思った?」
すると瑛大は、
「ちょっと力んだかも。次はテンポ気をつける」
……ちゃんと考えている。
その瞬間、「これは親の出番じゃないな」と思いました。
親は“技術コーチ”にならなくていい
多くの家庭で起きがちですが、
親が技術を教えるのには限界があります。
それでも、つい言ってしまう。
これは全国共通の「親あるある」だと思います。
そこで我が家では役割をはっきり分けました。
技術面 → 先生に任せる
親の役割 → 環境と気持ちを整える
スイングの話はしない代わりに、
聞くのはこんなことだけです。
-
「今日、楽しかった?」
-
「一番よかったショットはどれ?」
すると不思議なことに、
自分から「ここが難しかった」と話すようになりました。
試合の日、実は一番緊張しているのは親
ジュニアの試合当日、
だいたい親の方が緊張しています(笑)。
子どもはおにぎりを食べてニコニコ。
親は胃がキリキリ。
でも親の不安は、必ず子どもに伝わります。
だから我が家で意識しているのは、
-
結果の話をしない
-
「楽しんでこい」だけ伝える
-
帰り道で反省会をしない
反省は、本人が話したい時だけ。
簡単そうですが、これが一番難しいです。
失敗した時こそ、親の本領が問われる
OB、3パット、ミスショット。
ジュニアでも当然あります。
そんな時、親ができることは
評価しないことです。
言いたくなる言葉をグッと我慢します。
代わりに伝えるのは、
結果ではなく、姿勢を見る。
これだけで、次に目が向くようになります。
親が変わると、子どもは自然に変わる
親が静かになると、子どもは考え始めます。
親が信じると、子どもは挑戦します。
親が焦ると、子どもは守りに入ります。
ゴルフはそれが特に分かりやすい競技です。
そして気づきました。
一番練習が必要だったのは、子どもではなく親だったと(笑)。
まとめ:ジュニアゴルフは「育てる競技」
ジュニアゴルフは
「教える競技」ではなく「育てる競技」。
親は前に立つ存在ではなく、
少し後ろから見守る存在でいい。
失敗しても戻れる場所を作る。
それだけで、子どもは思い切り振れます。
今日も練習場で、
瑛大は全力スイング。
その横で父は、口を開きかけて……閉じました(笑)。
これが、今の我が家のベストな距離感です。
親が「教えない」と決めるまでの葛藤
正直に言うと、
「教えない」と決めるまでには、かなり葛藤がありました。
だって親ですから。
少しでもうまくなってほしいし、
遠征費も練習代も、現実的な話としてかかっています。
「ここで一言言えば、スコア縮まるんじゃないか」
「今のミス、放っておいて大丈夫か?」
頭の中では、ずっとそんな声が鳴っていました。
でもある時、ふと思ったんです。
この一打を“親の正解”で打たせて、
将来この子は、誰の判断でゴルフをするんだろう、と。
ジュニアの時期は、
スコアよりも「自分で決めた経験」の方が、
あとから必ず効いてきます。
ミスをして、
悔しくて、
次はどうするかを考える。
そのプロセスごと奪ってしまうのは、
もったいないなと思うようになりました。
今でも、口出ししたくなる瞬間はあります。
正直、毎回です(笑)。
でも、そのたびに一歩引いて、
「これは本人の時間だ」と言い聞かせています。
親が我慢した一言が、
子どもの成長につながる。
そう信じて、
今日もグッと飲み込んでいます。