本記事の目次
― 親として「結果より大切なもの」に気づくまで ―
結果がすべてだと思っていた、あの頃
正直に言います。
ジュニアゴルフを始めた当初、私は「結果がすべて」だと思っていました。
スコアが良いか悪いか。
順位は何位だったのか。
予選を通ったのか、落ちたのか。
それがすべてで、
それ以外のものには、正直あまり目を向けていなかったと思います。
周りには、結果を出している子がたくさんいました。
同じ年代、同じように練習しているはずなのに、
なぜか差がついていく。
SNSを見れば、
「優勝しました」「ベストスコア更新」
そんな投稿が並ぶ。
そのたびに、
「うちは何が足りないんだろう」
そんな思いが、心の中に溜まっていきました。
結果が出ない時期は、確実に存在した
瑛大がジュニアゴルフを続ける中で、
思うように結果が出ない時期は、確実にありました。
練習はしている。
サボっているわけでもない。
むしろ、本人なりに一生懸命取り組んでいる。
それでも、
スコアは安定しない。
順位も伸びない。
大会が終わるたびに、
「またか…」
そんな空気が、親子の間に流れることもありました。
一番つらかったのは、試合後の帰り道
今でも忘れられない光景があります。
ある大会の帰り道。
車に乗り込み、シートベルトを締めたあと、
しばらく誰も何も話さなかった。
ラジオをつけても、
その音がやけにうるさく感じて、すぐに消しました。
「今、何か言うべきか」
「いや、今はそっとしておくべきか」
親として、
何が正解なのか分からないまま、
ただ前を向いて車を走らせていました。
その沈黙が、
結果以上に重く感じたのを覚えています。
親として一番悩んでいたこと
結果が出ない時期、
私が一番悩んでいたのは
「このまま続けさせていいのか」ということでした。
悔しい思いをさせてまで、
ゴルフを続ける意味はあるのか。
時間もお金もかかる。
家族の生活も、少なからず影響を受ける。
「やめた方が楽なんじゃないか」
そんな考えが頭をよぎったことも、正直あります。
親として、やってしまった失敗
今振り返ると、
親として失敗した場面もたくさんあります。
試合が終わった直後に、
冷静を装って
「もう少し〇〇できたんじゃない?」
と言ってしまったこと。
本人は一番分かっているのに、
その言葉で、さらに追い込んでしまったこともありました。
今思えば、
あの時必要だったのはアドバイスではなく、
ただ話を聞くことだったのかもしれません。
考え方が変わった、ある一言
そんな中で、
私の考え方を大きく変えた出来事があります。
ある試合のあと、
結果は決して良くありませんでした。
それでも、
瑛大が何気なく言った一言。
「今日のゴルフ、楽しかった」
その言葉を聞いた瞬間、
胸の奥がぎゅっと締め付けられました。
結果だけを見ていたのは、
親である私の方だったのだと、
その時はっきり気づかされました。
結果以外の「成長」が見えるようになった
それから、
少しずつ見る視点が変わりました。
スコアだけでなく、
ミスしたあとの切り替え。
同伴競技者への声かけ。
キャディさんや関係者への態度。
以前は見逃していた部分に、
確かな成長が見えるようになりました。
ある大会で、
初対面の子に自然と声をかけている姿を見た時、
「この経験は、ゴルフだけのものじゃない」
そう感じました。
ゴルフが教えてくれたこと
ゴルフは、
努力すれば必ず結果が出るスポーツではありません。
だからこそ、
思い通りにならない現実と向き合う力。
失敗を受け入れる力。
それでも続ける力。
それらを、
親も子も一緒に学んでいるのだと思います。
同じ悩みを抱える親御さんへ
もし今、
結果が出なくて悩んでいるなら、
ひとつだけ伝えたいことがあります。
結果が出ない時間も、
決して無駄ではありません。
その時間があるからこそ、
人としての土台が作られていきます。
そしてその土台は、
ゴルフを離れたあとも、
必ず人生のどこかで役に立ちます。
ジュニアゴルフは、人生の一部
ジュニアゴルフは、
結果を出すためだけのものではありません。
挑戦すること。
失敗から立ち直ること。
続けることの意味を知ること。
それらを、
親子で一緒に経験できる、
かけがえのない時間です。
結果が出なくても、
続けてよかったと思える瞬間は、
必ず訪れます。
今は見えなくても、
その時間は、確実に未来へつながっています。
【追記①】結果が出ない時期に、親子で決めていた「たった一つの約束」
結果が出ない時期、
私たち親子の間には、ひとつだけ明確な約束がありました。
それは
「ゴルフを嫌いにならないこと」
です。
スコアが悪くてもいい。
順位が下がってもいい。
でも、ゴルフそのものを嫌いになってしまったら、
それ以上続ける意味はない。
だから、試合が終わった日は
無理に反省会をしない。
車の中で技術の話をしない。
その代わり、
「今日一番よかったショットはどれ?」
「楽しかった瞬間はあった?」
そんな話だけをするようにしていました。
今振り返ると、
この約束があったからこそ、
心が折れずに続けられたのだと思います。
【追記②】「結果を出させなきゃ」という焦りが、一番の敵だった
正直に言えば、
一番焦っていたのは子どもではなく、
親である私だったと思います。
「結果を出させなきゃ」
「このままじゃ置いていかれる」
そんな焦りが、
無意識のうちに言葉や態度に出ていました。
でも、ある時ふと気づいたんです。
結果を急がせても、
成長は早まらない。
むしろ、
焦りは判断を鈍らせ、
ゴルフを楽しむ余裕を奪ってしまう。
そこからは、
「今できていないこと」より
「今できていること」に
意識を向けるようになりました。
【追記③】ジュニアゴルフを通じて、親が成長させてもらった
ジュニアゴルフは、
子どもが成長する場であると同時に、
親が成長させてもらう場でもあります。
待つことの難しさ。
口出ししない勇気。
信じるという選択。
どれも、
簡単なことではありません。
でも、
結果が出ない時間があったからこそ、
それらを本気で考えるようになりました。
今では、
「結果が出ない時期も必要な時間だった」
と、胸を張って言えます。
【追記④】これからも変わらない、我が家のスタンス
これから先、
また結果が出ない時期が来るかもしれません。
それでも、
我が家のスタンスは変わりません。
ゴルフを通じて、
人としてどう成長していくか。
その過程を、
親として見守り、
一緒に悩み、
一緒に喜ぶ。
それができている限り、
ジュニアゴルフを続けてよかったと、
これからも思い続けるはずです。