本記事の目次
―― 家族の時間と、親としての価値観が変わった話 ――
忙しくなるほど、
家族の会話は減っていくものだと思っていました。
練習。
試合。
移動。
時間に追われる生活になればなるほど、
それぞれが自分のことで精一杯になり、
家族の会話は少なくなっていく。
そんなイメージを、どこかで持っていました。
でも、実際は逆でした。
ジュニアゴルフを続ける中で、
我が家の会話は、むしろ増えていったのです。
共通の話題があるという強さ
試合のこと。
移動のこと。
その日の天気。
コースで感じたこと。
ゴルフが、
家族の「共通言語」になっていきました。
特別な話をしなくてもいい。
無理に盛り上げなくてもいい。
「今日はどうだった?」
その一言だけで、
自然と会話が始まる。
忙しいはずなのに、
心の距離は、以前より近くなっていました。
結果がすべてだと思っていた頃
正直に言うと、
私自身は、長い間「結果がすべて」だと思っていました。
スコア。
順位。
予選通過。
それが出なければ、
努力は評価されない。
続けている意味もない。
そんな極端な考えを、
親である私が、どこかで抱えていたのだと思います。
だからこそ、
結果が出ない時期は苦しかった。
結果が出ない時間は、確実に存在した
練習量は増えている。
本人なりに考え、工夫し、努力している。
それでも、
スコアは安定しない。
順位も伸びない。
試合が終わるたびに、
「またか…」
そんな空気が流れることもありました。
結果が出ない時間は、
本人だけでなく、
親にとっても試される時間だったと思います。
試合の帰り道に流れる、独特の空気
一番印象に残っているのは、
試合後の帰り道です。
車の中。
疲れ切った体。
言葉の少ない時間。
何を話せばいいのか分からず、
あえて何も話さないこともありました。
でも、その沈黙は
決して「冷たい時間」ではなかったように思います。
同じ時間を、
同じ経験を共有している。
それだけで、
言葉以上のものが伝わっていた気がします。
親としての迷いと葛藤
結果が出ない時期、
親として何度も迷いました。
このまま続けさせていいのか。
無理をさせていないか。
本当にこの選択は正しいのか。
「やめた方が楽なのでは」
そんな考えが頭をよぎったこともあります。
でも同時に、
簡単に答えを出してはいけないとも感じていました。
声かけで失敗したこともある
今振り返ると、
親として失敗した声かけも、正直たくさんあります。
試合直後に、
冷静を装ってアドバイスをしてしまったこと。
本人が一番悔しいのに、
さらに追い込むような言葉を
無意識に投げてしまったこと。
あの時、必要だったのは
正論でもアドバイスでもなく、
ただ話を聞くことだったのだと思います。
考え方が変わった、ある瞬間
そんな中で、
私の考え方を大きく変えた出来事があります。
ある試合のあと、
結果は決して良くありませんでした。
それでも、
ぽつりと出た一言。
「今日、楽しかった」
その言葉を聞いた瞬間、
胸の奥を強く打たれました。
結果だけを見ていたのは、
親である私の方だったのだと、
はっきり気づかされた瞬間でした。
結果以外の成長に目を向けるようになった
それから、
見る景色が少しずつ変わりました。
スコアだけでなく、
ミスした後の切り替え。
同伴競技者への態度。
礼儀や立ち振る舞い。
以前は見逃していた部分に、
確かな成長が見えるようになりました。
ゴルフは、
数字だけで測れない成長を
確実に積み重ねていると感じるようになりました。
会話がない時間も、家族の時間
常に会話があるわけではありません。
長距離移動の中で、
それぞれが黙って過ごす時間もあります。
でも、その時間も含めて、
「家族の時間」なのだと思うようになりました。
同じ空間で、
同じ目的に向かっている。
その感覚が、
自然と家族を近づけてくれました。
ゴルフが教えてくれたこと
ゴルフは、
思い通りにならないスポーツです。
練習したからといって、
必ず結果が出るわけではない。
だからこそ、
続けることの難しさ。
信じて待つこと。
自分と向き合うこと。
それらを、
親も子も一緒に学んでいるのだと思います。
同じ悩みを持つ親御さんへ
もし今、
結果が出なくて悩んでいる親御さんがいたら、
伝えたいことがあります。
結果が出ない時間は、
決して無駄ではありません。
その時間があるからこそ、
人としての土台が作られます。
そして、その土台は、
ゴルフを離れたあとも、
必ず人生のどこかで役に立ちます。
続けたからこそ、見えた景色
結果が出ない時期も、
無駄ではありませんでした。
悩んだ時間。
迷った時間。
立ち止まった時間。
それらすべてが、
今につながっています。
ジュニアゴルフを続けてきたことで、
私自身の価値観も、大きく変わりました。
結果がすべてではないと、今は言える
結果がすべて。
そう思っていた時期もありました。
でも、今は違います。
結果以上に、
大切なものが確かにある。
それに気づけたことこそ、
ジュニアゴルフを続けて
一番よかったと思える瞬間なのかもしれません。
まとめ
ゴルフが教えてくれたことは、
ゴルフの中だけに留まりません。
思い通りにならないこと。
続けることの難しさ。
信じて待つこと。
これは、
ゴルフ以外でも、
きっと役に立つと、今は心から思っています。
【追記パート|家族の距離が近づいた理由】
忙しくなるほど、
家族の会話は減っていくものだと、私は思い込んでいました。
練習の送迎、試合の遠征、
仕事との両立、日々の生活。
時間に追われれば追われるほど、
それぞれが自分のことで精一杯になり、
自然と会話は少なくなる。
そんなイメージを、どこかで当たり前のように持っていたのです。
でも、ジュニアゴルフを続ける中で、
その考えは少しずつ崩れていきました。
確かに、忙しくはなりました。
以前より自由な時間は減ったと思います。
それでも、家族の距離は離れるどころか、
むしろ近づいていったように感じています。
理由は、とてもシンプルでした。
共通の話題が、常にそこにあったからです。
試合のこと。
移動中の出来事。
コースで感じた空気。
うまくいったショットも、
うまくいかなかった一打も。
ゴルフが、
我が家にとっての「共通言語」になっていきました。
無理に会話を作らなくてもいい。
特別な話題を探さなくてもいい。
「今日はどうだった?」
その一言だけで、
自然と会話が始まる。
忙しい日々の中でも、
同じ時間を共有し、
同じ方向を向いている感覚が、
家族を静かにつないでくれていました。
そして、
会話がない時間さえも、
決して無意味ではないと感じるようになりました。
長距離移動の車内で、
それぞれが黙って過ごす時間。
疲れて、言葉が出てこない時間。
それでも、
同じ目的地に向かい、
同じ経験を積み重ねている。
その「共有している感覚」そのものが、
家族の距離を縮めてくれていたのだと思います。
そんな時間を重ねる中で、
私は少しずつ、
「結果」だけを追いかける見方から、
離れていくことになりました。