本記事の目次
- ジュニアゴルフの試合後、親として「何を言うか」は想像以上に難しい
- 試合後は、子どもより「親の感情」が一番動く
- 以前は、つい言ってしまっていた
- 親の「なんで」は、問いかけではなく“評価”になる
- 試合後に「言わない」と決めた一言
- 代わりに意識していること
- 不思議と、子どもの方から話し始める
- 親が先に答えを出すと、考える時間を奪ってしまう
- 試合後の時間は「修正」より「回復」が優先
- 親がコントロールできるもの、できないもの
- 試合後の記憶に残るのは、言葉より空気
- 言わない選択は、信頼を積み重ねる
- 試合後、親ができる一番のサポート
- 親が黙ることで、子どもは自分の言葉を持ち始める
- 親が先に評価しないことの大切さ
- 沈黙は、冷たさではなく“余白”
- 親が変わると、ゴルフとの距離も変わる
- 試合後に“言わない”ことは、逃げではない
- 正解はない。でも、続けられる形はある
- 試合後の一言が、未来を左右することもある
- 親も、学びながらでいい
ジュニアゴルフの試合後、親として「何を言うか」は想像以上に難しい
ジュニアゴルフの試合が終わった直後、
親として「何を言うべきか」「何を言わないべきか」。
これは、続ければ続けるほど、
簡単には答えが出ない問題だと感じています。
スコアはどうだったのか。
あのホールはなぜミスしたのか。
もっと違う選択があったんじゃないか。
正直、聞きたいことはたくさんあります。
むしろ、聞きたいことだらけです。
でも今は、
試合後に絶対に言わないと決めた一言があります。
試合後は、子どもより「親の感情」が一番動く
試合が終わると、
意外にも、感情が一番動いているのは親の方かもしれません。
「あそこがなぁ」
「もう少し我慢できていれば」
「今日は流れが悪かった」
頭の中では、
すでに“反省会”が始まっています。
でもその一方で、
子どもはどういう状態かというと、
・長時間の集中
・試合特有の緊張
・慣れない環境
・肉体的な疲労
これらをすべて抱えた直後です。
そこに、
親の感情がそのまま乗った言葉をぶつけてしまうと、
会話がズレるのは、ある意味当然でした。
以前は、つい言ってしまっていた
正直に言うと、
以前の私はよく言っていました。
「なんであそこで◯◯しなかったんだ?」
「刻んだ方がよかったんじゃないか?」
悪気はありませんでした。
一緒に考えたい。
次につなげたい。
そう思っていました。
でも、その言葉のあと、
返ってくる返事は短く、
会話はすぐに終わっていました。
「別に」
「わからん」
「いい」
今思えば、
聞いているつもりで、
答えを求めていただけだったのかもしれません。
親の「なんで」は、問いかけではなく“評価”になる
そこで気づいたのが、
「なんで」という言葉の重さです。
親としては理由を知りたいだけ。
でも子どもにとっては、
・否定された
・責められた
・判断を間違えたと言われた
そう受け取ってしまうことがある。
特に試合直後は、
本人もミスを一番よく分かっています。
そこに「なんで」を重ねる必要は、
本当はなかったのかもしれません。
試合後に「言わない」と決めた一言
それが、
「なんであそこで◯◯しなかったの?」
という言葉です。
この一言を封印しただけで、
試合後の空気が大きく変わりました。
代わりに意識していること
今は、試合後すぐに
ゴルフの話をしないことも多いです。
・お腹すいた?
・帰り、何食べたい?
・今日は暑かったな
そんな、どうでもいい会話から始めます。
最初は正直、
「これでいいのか?」
と不安もありました。
でも、ゴルフの話は
本人がしたくなったときでいい。
そう割り切るようになりました。
不思議と、子どもの方から話し始める
不思議なことに、
こちらから振らなくなると、
「さっきのホールさ…」
「あそこ、迷ったんだよな」
と、本人の方から話し始めることが増えました。
しかもその内容は、
親が質問していた頃よりも、
ずっと具体的で、深いものでした。
親が先に答えを出すと、考える時間を奪ってしまう
振り返ってみると、
以前の私は、
・正解を与えようとして
・失敗を減らそうとして
・先回りしようとして
結果的に、
考える時間を奪っていたのかもしれません。
ジュニアゴルフは、
スコア以上に「判断の積み重ね」のスポーツです。
その判断を、
本人が言葉にして整理する時間は、
とても大切だったと今は思います。
試合後の時間は「修正」より「回復」が優先
試合直後は、
技術的な修正よりも、
・気持ちを落ち着かせる
・緊張から解放される
・日常に戻る
その時間の方が重要です。
分析や反省は、
少し時間を置いてからでも遅くありません。
親がコントロールできるもの、できないもの
スイングも、判断も、結果も、
親にはコントロールできません。
できるのは、
・どんな空気で迎えるか
・どんな表情で接するか
・どんな時間を一緒に過ごすか
それだけです。
でも、
その「それだけ」が、
子どもにとってはとても大きい。
試合後の記憶に残るのは、言葉より空気
大人になって振り返ったとき、
細かいアドバイスよりも、
「あの試合の帰り道、どんな空気だったか」
の方が、
記憶に残ることも多いはずです。
責められた記憶か。
安心できた記憧か。
何も言われなかった記憶か。
言わない選択は、信頼を積み重ねる
何も言わない選択は、
正直、楽ではありません。
言いたいことを飲み込むのは、
親にとっても修行です。
でも、その積み重ねが、
「この人の前では大丈夫」
という信頼につながっていく。
試合後、親ができる一番のサポート
試合後に何を言うかよりも、
どう一緒にいるか。
今はそう思っています。
結果が良くても、悪くても、
変わらない態度で迎える。
それだけで、
子どもはまた次の試合に向かえる。
親の役割としては、
それで十分なんじゃないか。
ジュニアゴルフを続ける中で、
そう感じるようになりました。
親が黙ることで、子どもは自分の言葉を持ち始める
試合後に言葉を減らすようになってから、
もう一つ変わったことがあります。
それは、
子どもが「自分の言葉」でゴルフを語るようになったことです。
以前は、
「どうだった?」と聞くと、
「まあまあ」「普通」
そんな返事が多かった。
でも今は、
「今日は攻めすぎたかも」
「安全にいく勇気がなかった」
そんな言葉が出てくるようになりました。
それは、
誰かに評価される前提ではなく、
自分の中で整理している言葉でした。
親が先に評価しないことの大切さ
親が先に、
「よかった」
「もったいなかった」
と評価してしまうと、
子どもはその評価に引っ張られます。
「良かったと言われたから良かった」
「ダメと言われたからダメだった」
そうではなく、
まず本人がどう感じたのか。
そこを大切にしたいと思うようになりました。
沈黙は、冷たさではなく“余白”
試合後に多くを語らないことは、
決して無関心ではありません。
むしろ、
考えるための余白を渡している感覚に近い。
すぐに言葉を埋めてしまえば、
その余白は消えてしまいます。
沈黙は、
冷たさではなく、信頼の形。
そう思えるようになりました。
親が変わると、ゴルフとの距離も変わる
不思議なことに、
親が変わると、
ゴルフそのものとの距離も変わりました。
以前は、
「うまくいかなかった試合=重たい時間」
だったものが、
今は、
「一つの経験」
として受け止められるようになっています。
結果がすべてではない。
頭では分かっていても、
実感するのは難しい。
でも、
日々の関わり方を変えることで、
少しずつ本当の意味で理解できるようになりました。
試合後に“言わない”ことは、逃げではない
何も言わないと、
「向き合っていないのでは」
そう感じる方もいるかもしれません。
でも、
言わない選択は、逃げではありません。
むしろ、
自分の不安や焦りと向き合った結果の選択です。
親が安心していなければ、
子どもも安心できない。
そのことを、
何度も試合を重ねる中で学びました。
正解はない。でも、続けられる形はある
ジュニアゴルフの関わり方に、
これが正解、という答えはありません。
年齢も性格も、
置かれている環境も違う。
だからこそ、
親も試行錯誤しながら進むしかない。
でも一つ言えるのは、
「続けられる空気」を作ることは、
結果以上に大切だということ。
試合後の一言が、未来を左右することもある
試合後の何気ない一言が、
その後の練習への向き合い方や、
ゴルフそのものへの気持ちを左右することもあります。
だからこそ、
今も迷いながら、
言葉を選び続けています。
親も、学びながらでいい
完璧な対応なんて、
最初からできるはずがありません。
失敗して、
「ああ、言い過ぎたな」
と反省する日もあります。
でも、
それも含めて、親子での時間。
ジュニアゴルフは、
子どもだけでなく、
親も育ててくれるスポーツだと感じています。