ジュニアゴルフの試合当日。
それは、子どもにとってはもちろん、**親にとっても“戦いの日”**だと感じた。
小学4年生のえいたが初めてJJGAの大会に出場したとき、私たち家族は右も左もわからない状態。
ただ「どうにか遅刻せず、無事にラウンドを終えさせたい」——その一心で動いた。
でも実際に遠征を重ねていくうちに、見えてきた。
親の準備次第で、子どものプレーの質が大きく変わる。
🚗 前日までの準備 — 「移動と宿泊は余裕を持って」
大会の開催地は全国各地。
JJGAの試合では、地方開催も多い。
えいたが出場した「ジャパンジュニアプレーヤーズチャンピオンシップ 西日本決勝大会」も、三重県の津カントリー倶楽部。
岡山からの移動となれば、前泊が必須だ。
初めての時は、Googleマップで距離を確認し、移動時間を何度も計算した。
渋滞を避け、朝のコンディションを整えるために、前日には現地入りするのが鉄則。
宿泊先はできるだけゴルフ場から30分以内がおすすめ。
子どもは朝の準備に時間がかかるし、朝食をゆっくり取る時間も必要だ。
ホテルを選ぶときは「朝食付き」「大浴場あり」「洗濯機完備」が理想。
特に洗濯機は、連戦時に助かる。
🎒 当日の持ち物リスト — 「忘れ物は親の責任」
大会当日の朝。
緊張感が高まる中で、子どもに“持ち物の心配”をさせたくない。
我が家のチェックリストはこうだ:
- 試合用ウェア(天候に合わせて2パターン)
- レインウェア・防寒具
- ゴルフシューズ・替えソックス
- グローブ2枚
- 帽子・サンバイザー
- 水筒(スポーツドリンク)
- おにぎりやバナナなどの軽食
- スコアカード記入用の鉛筆・消しゴム
- タオル・汗拭きシート
- 保険証・参加証・ティーマーク
初めの頃は何度も忘れ物をした。
でも今では、**「荷物準備は試合の一部」**という意識で前日に一緒にチェックするようにしている。
🌦 天気とコンディション対策 — 「親ができる最大のサポート」
津カントリー倶楽部での大会当日。
梅雨明け前で湿度が高く、午後には急なにわか雨もあった。
この時期の試合では、日焼け対策と水分補給が最重要。
えいたが疲れて集中力を欠いた日もあった。
でも、帽子に保冷剤を仕込み、プレーの合間に冷たいタオルで体を冷やすようにしたら、後半のパフォーマンスが安定してきた。
気温30度を超える中でも、“快適さ”を整えるのは親の役目だと痛感した。
🏌️♂️ コース入り後の立ち回り — 「一歩引いて見守る」
ゴルフ場に着いたら、親はつい口を出したくなる。
でも、試合の朝こそ“黙って見守る勇気”が必要だ。
子どもは緊張している。
その中で「がんばれ」「気をつけて」は、時にプレッシャーになる。
私が意識しているのは、**「声をかけるより、環境を整える」**こと。
クラブハウスで受付を済ませ、練習グリーンの場所を確認し、ティータイムまでの導線をスムーズにする。
親の落ち着きが、子どもに伝わる。
🕓 試合中・ラウンド後の過ごし方
JJGAでは、保護者は選手と一定の距離を保って観戦するルール。
だからこそ、見守る時間が長い。
最初はもどかしかったが、次第にその時間が“最高の学び”になる。
スコアの良し悪しよりも、トラブル時の表情、同伴競技者への礼儀、そして自分を立て直す姿勢。
子どもの「内側の強さ」を感じる瞬間がある。
試合後は、結果よりも「どんな場面が印象に残った?」と聞く。
ミスを責めず、挑戦を褒める。
その繰り返しが、翌日の練習意欲につながっていく。
🚙 帰り道の車内で
試合のあとは疲労と安堵で、車内が静かになる。
でも、そんな中で聞こえる小さな一言がたまらない。
「次はもっと飛ばしたい。」
その言葉に、また次の大会へのエントリーを決める。
試合があるから、日常の練習が輝く。
そして、その裏には、親の準備と支えがある。
🎯 おわりに
JJGAの大会を通して学んだのは、
「親がどれだけ準備したか」で、子どもの1日はまるで変わるということ。
移動・宿泊・持ち物・心構え。
そのすべてが“子どもを勝たせるため”ではなく、
“子どもが気持ちよく挑戦できる環境をつくるため”のサポート。
そして今では、遠征の朝も不思議とワクワクする。
「今日も挑戦の1日が始まる」
そう思えるようになったのは、あの日、初めてJJGAにエントリーした朝からだ。