大会が終わってから、えいたのゴルフにまた一つ“変化”が訪れた。
小学4年生、10歳。初めての遠征決勝「ジャパン ジュニア プレーヤーズ チャンピオンシップ 西日本決勝大会(津カントリー倶楽部)」を終え、彼の中で何かが確実に変わった。
あの日から数週間。自宅近くの練習場では、これまで以上に「音」が違う。スイングスピードを測る機械の数字もぐんぐん上がり、クラブがしなり切る音が響く。体も一回り大きくなり、身長も伸び、体幹が安定した。その変化に合わせて、ついにクラブを見直す時が来た。
🏌️瑛大のクラブセッティング(小学4年生9歳)
- ドライバー: テーラーメイド SIM(シャフト:TENSEI 4S)
- フェアウェイウッド: テーラーメイド SIM(3W/5W/7W)
- アイアン: 本間ゴルフ(#5〜PW/カーボンシャフト 50R)
- ウェッジ: タイトリスト ボーケイ(52°/56°)
- パター: スコッティ・キャメロン
- ボール: タイトリスト PRO V1
「誰よりも飛ばす」「攻めるゴルフ」――その言葉どおり、えいたのゴルフは“マンぶり”が信条。とにかく全クラブを振り切る。
技術よりもまずパワー。コントロールよりも先に“飛距離”で勝負する。そのスタイルに迷いはない。
父親として見ていて感じるのは、「力任せ」ではなく「信念をもって振っている」ということ。あの大会で感じた“全国の壁”を越えるために、えいたは自分の武器を“飛距離”だと決めた。
💪成長の変化と練習スタイル
大会を終えてから、練習の意識も変わった。
以前は打球数を重ねることを目標にしていたが、今はヘッドスピードを上げるための体幹トレーニングや下半身強化にも取り組むようになった。
打席では「あと3ヤード!」とつぶやきながら、ドライバーを思い切り振り抜く。ミスしても下を向かない。前を見て、笑顔で次の球を構える。
そんな姿を見るたびに、「飛ばすことを楽しんでいる」ことが伝わってくる。
ゴルフを“我慢”ではなく、“喜び”として続けられているのが何よりの成長だ。
🧢父親目線で見たえいた
瑛大は負けず嫌いだ。負けた相手の名前も、悔しかったホールの番号も、全部覚えている。
でも同時に、友達を作るのも上手い。大会の合間には、他県の子たちとすぐに仲良くなり、練習法を聞いたりクラブを見せ合ったりする。
そんな社交的な姿勢が、彼のゴルフをより広く、深くしていく。
⛳次のステップへ
これからはクラブのスペックも、成長に合わせて少しずつステップアップしていく予定だ。
シャフトをしならせて飛ばす感覚を残しつつ、少し重め・しっかりめの設定へ。
あの決勝の舞台で見せた“壁越えショット”を超えるような一打を目指して、えいたの挑戦は続く。
「飛ばしたい」――その想いが、すべての原動力。
まだ10歳。ゴルフ人生は、これからが本番だ。